クリスマスをお祝いしない人もいるのです。

我が家はサンクスギビングでさんざん食べた後、先週の土曜にイギリス人のお家にて、イギリス人の作る本格的なポットパイ（勿論ターキーの残りターキーポットパイね。）をで〜んとご馳走になり、日曜はまた食べまくりのハヌカのパーティーにお呼ばれしました。

サンクスギビングが終わると、皆アメリカ人達はクリスマスの準備にお大忙しかと思われがちだけど、クリスマスをお祝いしない人もいます。色んな宗教も混ざりくねったアメリカには、ユダヤ教徒、イスラム教徒、ヒンズー教徒、色んな人がいて、彼らはキリスト教のクリスマスはお祝いしないわけです。

今回、私たちが御呼ばれしたハヌカとはユダヤ教のお祭りです。ユダヤ人はクリスマスをお祝いしない代わりと言ったらおかしいですが、クリスマスと同じような時期（ユダヤ暦の数え方をするので、時期が毎年若干ずれるようですが）にこのハヌカをお祝いするのです。今年は早めでサンクスギビングに重なり、よって先週の日曜にそのパーティーにお招きされたわけです。

さて、ハヌカとは。ユダヤ教じゃない私がサラっと説明しますと...旧約聖書には書かれてない、実際に歴史上起きた事で、主にアメリカにいるユダヤ人達がお祝いするお祭りです。昔々、イスラエルのユダヤ人達はシリアのギリシャ軍の支配下にあり、ユダヤ教を固く禁じられるという圧制を受けていました。これに耐えられなくなったユダヤ人達は反乱を起こし、ギリシャ軍を下しエルサレム神殿を解放しました。この際、神殿に灯台を点す為の油壺で一つだけ汚れていなかったものが見つかり、それに油を注いで火が灯された時、１日分の油しかなかったのに奇跡的にも８日感燃え続けたそうです。

よって、ハヌカでは↑のMenorahと言われるものに、８日間に渡って毎日一本ずつローソクに火をつけていくのですよ。

そしてこのハヌカの意味合いから、火と油を使ったお料理、Latkes（ジャガイモで作ったパンケーキ）にサワークリームやアップルソースをつけて食べるのです。

ちなみに子供達はlatkesにはアップルソースをた〜っぷりかけて食べるのが好きなようですが、私は断然サワークリーム派です。（どうでもいい？）

ローソクをつける時は皆でヘブライ語で歌いながら火をつけるのですが、うちの息子はローソクを見た途端、お決まりのように「Happy Birthday!」と歌い出して皆の笑いの的に...。そういえば今は亡き私のお婆ちゃんのお仏壇にローソクをつけた時も、「Happy birthday!!」と言っていたっけ...

...とまあこんな感じでアメリカにはクリスマスを皆が皆お祝いするわけでもないのですよ。日本ではあまり馴染みがないユダヤ教だけど、私がアメリカに渡米する前、実家にユダヤ教徒のアメリカ人がホームステイに来ていた事がありました。その時、彼はクリスマスをお祝いしないと聞いて、当時何も知らなかった私は「変わったアメリカ人」と思っていました。でもNYC近辺にはユダヤ人の人口は非常に高く、私の友達にもユダヤ人がすごいたくさんいます。そして彼らにこういったパーティーによくお招きされていくうちに、私もユダヤ教についてかなり詳しくなってしまいました。なんちゃって仏教徒（？）の日本人の私、もしかしたら仏教の事よりユダヤ教の事の方が知識豊富だったりして。（笑）

それにしても、私たちってNYに住んでいたからかアメリカ人だけでなく、結構色んな国出身のお友達に恵まれています。そして彼らを通じて色んな国の文化や宗教に関する事を子供に体験させる事ができて、本当に良い事だな〜とつくづく思います。

さぁ、なんちゃって仏教徒の私はこれからクリスマスのリース作りイベントに参加したり、クリスマスツリーを飾り付けたりする予定です！クリスマスをお祝いしないユダヤ人の友達もクリスマスには我が家に招待してパーティーする予定です。その様子はまた後ほど。

毎度、このブログを読んでくれてありがとうございます♪

　　

　　　　　

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