2014年4月18日金曜日

日本とアメリカの学校のシステムの違いとそれに伴う親としての悩み


最近、Kが学校で撮ってもらった写真。この日は、自分からブレザーを着る!と張り切って学校に行ったのだけど、こんなモデルみたいなポーズ決めて写真撮ってもらってたとは知りませんでした。(笑)こういう写真を見ると、アメリカらしくていいな〜なんて思います。

そして今日、いきなりこんな事を一人で言い出しました。

"I pledge Allegiance to the flag of the United States of America and to the Republic for which it stands, one Nation under God, indivisible, with liberty and justice for all."

これはアメリカ合衆国国旗への忠誠の誓いの文句で、『私はアメリカ合衆国国旗と、それが象徴する、万民のための自由と正義を備えた、神の下の分割すべからざる一国家である共和国に、忠誠を誓います。』といった意味があります。

完璧には言えてなかったけど、こんな長く難しい事を若干4歳児がプリスクールで教えてもらって練習してる姿を見ると、母親としては感動とともに、どんどん成長しちゃってなんだか寂しい気持ちにもなります。

ところで、Kは今年の9月からキンダーに行きます。これが、すごい迷ったのですよ。何を迷ったかって、アメリカは子供をキンダーに行かせる際に、親がうちの子はあと1年待った方がいいかな〜という場合、1年遅らせてスタートができるのです。

日本だと、4月から新学期が始まるのでその学年度にそって4月生まれから3月生まれの子が同じ学年になりますね。これはよく考えたら筋が通ってる話。ところがアメリカはそうじゃないんですよ。アメリカはだいたい9月の第一週目または8月の終わりに新学期がスタートしますが、生徒は1月1日生まれから9月30日生まれの子で区切ったり、12/31で区切ったり、とそれぞれの州によって異なるんです!西海岸の方ではその区切りがだいたい8/31と聞きましたが、コネチカットでは12/31で区切るという、50州ある中で最も区切りが遅い州なのです。だから10月から12月生まれの子供を持つ親達は1年遅らせてスタートさせる人もぼちぼちいるのです。

そしてまさにKは12月生まれなので、キンダーに行かせるとなると、学年で最も年少さんとなるので、この1年遅らせるか、そうさせないか、すーごく迷いました。日本みたいに、そんなチョイスがなければ、こんな余計な悩みはないのにー!と思いながらも、やっぱりKくらいの歳の子は同じ学年でも1年近くお誕生日が離れていると、ボキャブラリーの数とか差が結構はっきりあったりするし、年少さんは、他の子に追いつくのに大変だと聞いた事もあるのでとことん悩んだわけです。

でも色々迷いに迷った結果、うちは1年遅らせずにそのままキンダーに行かせる事に決めました。その結論に至るまでかなり時間がかかったけど、最終的には小児科の先生に言われた事を重視して、決めたんです。プリスクールの先生にも勿論相談しましたが、先生方は「最終的には親が決める事だし、Kはプリスクールに行かせても問題ないはずです」と言われました。

Kの小児科の先生が仰った事は、子供の成長の見方は色んな見方があるけれど、大きく3つの見方があり、

-If he is physically ready (身体の成長ぶり)
-If he is socially ready (社交性の成長ぶり)
-If he is academically ready (学力の成長ぶり)

だそうです。そして1年遅らせるかそうしないか判断する上で、何を一番重要視しないといけないかというと『社交性』なんだそうです。今は他の子に比べて身体が小さかったり、ABCができなくても、それは後で自然と追いついていくので心配しなくていいと。そして「Kは、とにかくソーシャルな子なので、そのままキンダーに行かせて全く問題ないと思うよ。」と言われたのです。今まで周りのありとあらゆるママさんやパパさんに意見を聞いたりもして、色んな意見を聞けば聞くほどどんどん混乱していった自分がいたけれど、今までに子供を何千人と診てきた年配の小児科の先生にそう言われるとかなり説得力があり、キンダーに行かせる事にしました。

あと、身体の成長の部分ですが、うちのKは他の子と比べると身体はかなり大きい方でお友達と会う時なんかも嬉しくて思いっきりハグして力有り余ってよくデーンとお友達をはり倒したりしてしまうような子なので、この点についても、やっぱり1年遅らせない方がいいなと思ったのです。

更に学力の面に関して、プリスクールの先生はキンダーのスタートでABCが書ける子と書けない子では差が出るというので、時々練習したりしているけど、2月10日の時点ではこんな感じ。↓

よく見るとかなりアヤしい文字も書いてるけど、他の子と比べるとどれくらいのレベルかわからないし、ま、なんとかなるでしょうという気持ちでこの間キンダーの登録を済ませてきたので、もう後戻りはできません。

そしてそんな理由もあって、急遽来月から日本に帰る事にしたのです。本当は8月に両親がまたアメリカに遊びにくる事がわかっていたし、あの恐ろしい長時間のフライトの事を考えると、日本には帰らないつもりでいたのだけど、もうキンダーが始まってしまると、日本に里帰りできるのも真夏の暑い時だけ。だから5月の気候の良い時に帰れるのも今回が最後なのです。そういうわけで、日本に帰った際はたっぷり美味しい物食べて、温泉行ったり、Kの日本語を特訓して思いっきりエンジョイしようと思います!

  

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8 件のコメント:

  1. こんにちは!
    いつも楽しく読ませてもらっています。小学校の入学事情、国によって違うので面白いですね。
    ちなみに、イタリアは9月の中旬から学期が始まり、2001月から12月までで区切ります。でも、1月から3月生まれの子は、1年早く入学することも可能なので、娘のクラスには普通に入学した1月生まれの子、一年早く入学した1月生まれの子がいるのでこの二人には1歳の差があります。
    でも、面白いのは、学力というか、お勉強の出来る出来ないは年齢に関係なく、1歳下の子のほうが出来るようです。そして、身長も1歳下の子のほうが5センチほど高い!二人とも女の子なので男女の差でもありません。
    この年の1歳はかなり大きいといえば大きいですが、関係ないといえば関係ないのかもしれませんね。
    楽しい日本滞在を!

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    1. Caianinaさん、
      ボンジョルノ!
      へ〜イタリアもそんなチョイスがあるのですね。アメリカとはちょっと違うけれど、1年早めるという『チョイスがある』所は似ていますね。

      うちの子も、1歳年上の子より全然背が高かったりするんですよ。でも子供の成長って、学力とか身体の大きさどの面に関しても、今は差があってもしばらくしたら今小さい子が急に背が伸びたり、学力も後から突然何かに興味を示し出して得意科目ができたり、と小さい頃にその子の持つ本当の能力を判断するのは難しいところですよね。


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  2. はじめまして。
    ワタシはCA在住で、12歳と10歳の男の子がいます。こちらは、カットラインが12月上旬で、(長男11月生まれ・次男9月生まれ)悩みました。でも、ふたりともアルファベット・数字もわかってたし、1年遅らせたらかえって退屈しちゃうんじゃないかと思って、遅らせることなく通わせました。いま7年生と5年生ですが、学校での勉強や、ソーシャルの部分ではなんの問題もないのですよ。学年の中ではおチビですが。スポーツを真剣にやらせたいご家庭では、同級生よりカラダが大きくて力も強いと、ベネフィットが大きいという理由で、1年遅らせるみたいですけどね。男の子を持つご両親は、特にそうされる方が多いようです。
    こればかりは、子供次第。私たちは、『遅らせることなくいかせて良かった』派です。はじめは、『えぇ、通わせるの?』とみんなに驚かれて、なにかいけないことしてるのかという気にさせられましたが(苦笑) K君、喜んでキンダーに通ってくれといいですね〜。

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    1. Ritsukoさん、
      はじめまして!コメントありがとうございます♪
      CAは12月上旬がカットラインなんですね。
      そうそう、うちの子も自分より年下の子と一緒にいるよりは、年上の子と一緒にさせて、そこから色々学んだり、挑戦したり、という刺激を与えた方が退屈しなくていいかなと思いました。こちらCTでもスポーツや勉強に関して、1年おくらせた方が成績なんかベネフィットがあると考える親が多いみたいですけど、この間NY Timesで学力に関しては1年遅らせてもなんのベネフィットがないという研究結果が明らかになった、みたいな記事を読んだのです。(その記事を探してこのブログでも紹介しようと思ったのだけど、探せなかったのですよ。)

      確かに周りの意見を聞いたりして「えー??」とか言われたりすると、戸惑いますよね。笑 私もそういう経験よくあります。

      貴重なご意見ありがとうございました!

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  3. はじめましてあやさん。 こどもたち二人の歳が近いし(4歳と2歳)、いつも楽しみに読んでいます。
    私は最近NJからVAに引っ越したのですが、NJでもVAでもカットオフが10月1日で、うちの4歳の息子は9月24日生まれ。
    ぎりぎりなんですが、逆に、「ぎりぎり間に合ってよかった~!」というのが本音です。
    ある意味、同じ年の10月生まれのカットオフに間に合わなかった子より1年先取りできるじゃないですか。(って変な理屈ですかね)
    今の時点では社交性が大事、勉強になります。 うちは身体は小さめ、パブリックスピーキングもまだまだ苦手だけど、知らない子たちの中にすぐに混じって遊べるから、大丈夫かな・・・。
    アルファベット、上手ですね! うちはもっと怪しい文字ありますよ。苦笑
    うちももうすぐキンダーの登録日なので楽しみです。

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    1. はじめまして!
      NJとVAはカットオフが10月1日なんですね!お子さん、お誕生日、本当にギリギリですね。そういう私は3/15生まれなので、学年ではいつも一番年少でしたけど、他の子と比べて不利だったとは一度も思わなかったし、私の親もそうは思ったりしなかったそうです。ま、日本の場合はチョイスがない分、そういう事を感じたりしないのかもしれないですけどね。

      私のお友達の子は、9月生まれなのですが、1年遅らせた理由は、やっぱり『社交性』という面で、未だにママにベッタリくっつく子だったので遅らせたそうです。身体の大きさは、今小さくても急に後から背がグーンと伸びる子もいたり、小さい子は小さい子なりにスポーツやらせても瞬発力が優れていたりするので、小さいうちはなんとも言えませんね。そして知らない子達の中にすぐ混じって遊べるような子だったら、それは"Socially ready"という事だからきっと心配ないと思いますよー。

      ご意見ありがとうございました!!

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  4. 州によってカットオフが違うとは聞いていましたが、そんなに違うものなんですね。MAは8月末か9月初めかなんかそのあたりです。うちの子は3月末生まれで日本だと学年でいちばん小さくなるのですが、こちらではちょうど真ん中くらいなので悩む必要なかったです。
    そういえば、いったんキンダーへ入ったけどもう一度同じ学年する子とか、こちらでは時々いますね。「落第」というと聞こえが悪いけど、その子の発達段階に合った学年が選べるというのはよいことなんでしょうね。
    Kくんのキンダー生活楽しみですね。また様子を聞かせてください。

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    1. MAのカットオフは早いですねー。我が家もMAに住んでいたら迷わずに済んだのにな〜。
      そうそう、キンダーに入ってから、判断するっていうのもありますが、これまた州によって違うみたいで、CTはそれをする場合、principalに懇願の手紙を書かなきゃいけなかったり、そう簡単ではないんですって。そしてキンダーに入ってからまた同じ学年をもう一度繰り返すとなると、やっぱり周りのお友達は新しい学年にあがったのに、何故自分だけ?と子供も傷ついたりする場合があると聞きました。子育てって難しいわー。

      Kはキンダーに行きたくて行きたくてしょうがないみたいで、この前その事で「何故連れて行ってくれないの?」と泣き出して大変でした。笑

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