2012年11月27日火曜日

病室で結婚したカップル


ジェニーとマイクは去年の9月にとある病室でささやかに結婚しました。

ジェニーのお母さんリサは悪性リンパ腫(癌)との厳しい闘いに勝つ事ができず、ついに入院する事になりました。リサはマイクとジェニーの結婚式を見届ける事ができず、ひどく悲しんでいました。

去年の9月2日、リサの主治医は家族にこう伝えました:

もうリサは残りの病院生活でも意識が戻る事はないでしょう。

そう伝えられたジェニーは今まで辛い思いに耐えてきましたが、ついにリサのベッドの横で泣き出しました。その時、奇跡的にもリサは意識を取り戻し、ジェニーの頭に手をそえ、「泣かないで。」と伝えました。ジェニーはもうお母さんとは二度と話す事ができないと思っていたので、ただ驚くばかりでした。

そしてリサはジェニーに聞きました。
「もうあなたとマイクは結婚したの?」

「まだなの。」とジェニー。

そこでジェニーの弟が、
「お母さん、ジェニーとマイクが結婚する姿、今日見たい?」と聞くと、

"Yes"
とリサは答えました。

そう聞いた家族はただちに病院の牧師さんを呼び、すぐにリサのいる病室へかけつけてくれました。また看護婦達はリサが意識を取り戻した事に驚くと同時に、皆で手分けしてジェニーのために花束やウェディングケーキを15分以内で用意してくれました。

そして皆の素晴らしい協力により、マイクとジェニーは病室でリサに見届けられながら静かに結婚をしました。

残念ながらリサはその後間もなく息を引き取りました。でも最後はマイクとジェニーの結婚する姿を見届けられ、今頃天国では母親として誇りに思っている事でしょう。

リサが亡くなった後、マイクとジェニーは2012年の11月、皆を招待して結婚式を行う事に決め、準備をはじめました。そして準備をし始めた頃、ジェニーは脇の所に痼りがある事がわかりました。

病院で色々検査を受けた結果、生憎な事にリサと同じようにリンパ腫のがん細胞が発見されました。1年後に控えたウェディングの準備は一旦保留となり、今度はジェニーのがん治療が直ちにはじまりた。それでもがん細胞が発見された時、すでに第二期までがんは発達していて、治療は辛いものでした。もうジェニーは子供を生む事もできないとも医者に伝えられました。

それでもマイクはどんな事があってもいつもジェニーの横で支え続け、治療の効果もあり、晴れて2人は大勢の友達、家族に囲まれながら素敵なウェディングを先週末に行う事ができました。


その様子は次回にて。

(この話は私の友達にあった実際の出来事ですが、名前は偽名を使っています。また話は彼らのウェブサイトにのせられている話です。)



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