今週の金曜日はGood Fridayでキリスト教の人はイースターのお祝いをしますね。一方で今週はユダヤ教徒にとってはとても大切なPassover(Pesach)でもあり、昨日我が家はPassoverのディナーに招かれました。Passoverというのは昔、エジプトで奴隷だったイスラエルの人々(ユダヤ人)がモーセの導きにより奴隷の身から解放された事をお祝いするものです。
NYはJew York(Jew=ユダヤ人)と言われるほど私の周りにもユダヤ人のお友達が沢山いるのでPassoverは何度もお招きされた事がありますが、そこまで信仰深くない人がほとんどな為、皆でディナー食べてワイワイ、で終わっていたのですが今回はもうちょっと本格的なものでした。お招きしてくれたのは、電車で出会ったお友達(記事はこちら)。なんと彼女の旦那さんがRabbi(ユダヤ教指導者。キリスト教でいう牧師)なんです。
これ↑はSeder Plateというもので卵やパセリ、ラム肉の骨、色んな物が置かれるのですが、それぞれ意味があるんですよ。
そしてそれぞれの席には冊子が置いてあり、Passoverの意味について色々書いてあるのですが、それを元にお食事の前にSederという儀式を行います。過去に犠牲になったユダヤ人の事について改めて振り返り、そしてその歴史を未来の子孫に伝えるというものです。
この冊子はRabbiの彼が毎年更新してくれてるそうですが40ページほどあって、食べる前に皆で朗読したり、手を洗ってお清めをしたり...と色々やるのですが、1時間以上続けたでしょうか。ユダヤ教徒でない私もちゃんと参加しましたよ。しかも「ではこれから順番に朗読していきましょう。じゃ、Ayaからスタートね♪」といきなり私から始まった儀式だったのですが...。こうして大人達がsederを進めている間、今回集まった子供達は5人で皆小さかったのでチョロチョロしていましたが、子孫に過去にあった歴史を伝えていくという意味で子供達の参加も大事なんですよ。だから皆で歌を歌ったりした時はちゃんと子供達も含め、Kも大喜びでいつもの通り皆の中心になって踊って歌ってました。しかもヘブライ語で!これには参りました。
そしてsederの後はご馳走を皆で食べます!
これは私のプレート↑。盛り過ぎ?代表的な食べ物はBrisket(牛肉)Matzo Ball Soup、Gafilte Fishなどなど。(これも色々意味があるのですが、説明は省きます。)全てとっても美味しかったです♡
とこんな具合にPassoverを過ごしたのですが、本当に言葉では表せないほど素敵な経験ができました。ユダヤ人にとってこういったお祝いをする日に皆を家に招待するというのはとても栄誉な事らしく、私たちはよくこうやってお招きされるのですが、(無宗教なJさんも一応ユダヤ人系であるし)ユダヤ人でない私までちゃんと歓迎してくれて、一緒にお祝いさせてもらえるのはとても嬉しい事であります。
...とついつい素敵な経験だった為、Passoverについて長々と書いてしまいましたが、我が家はそれでもクリスマスツリーも飾るし、子供にはイースターのエッグハントも参加させるし、日本に帰れば仏教のお寺にも連れて行くし、ひとつの宗教には執着していません。勿論、宗教的な行事は素敵だとも思いますが、やっぱり宗教って人を分割してしまうものだし、宗教さえなければこの世の中はもっと平和な場所だろうなーとも思います。ただうちの子達はまだ小さいので色んな体験をさせて、世の中には色んな人や宗教があるんだよ、という事さえ教えてあげられたらいいかなって思います。
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