2014年3月14日金曜日

気がついたら親が子供を邪魔している。

最近、書きたいネタは沢山あるのに上手く文章に出来なくて、書いたり消したりばっかりしてました。これは、3月半ばだというのにまだマイナス温度の寒い天気のせいでしょう。。。ホント、うんざり。

さてこの間、講演会を聞きに行った話をここでしたけれど、その話を東京に住んでいるお友達にしたら、こんな返事が返ってきました。

「Ayaの住んでる所はそうやって講演会に聞きに行ける機会があったり、自然に恵まれた子供を育てるにはよい環境みたいで羨ましい。(私の住んでる所はターキーやらシカやらありとあらゆる野生動物が出没するという話をしたのです。)やっぱり日本というか東京は子育てに向かないな〜と思った。思い切り遊ばせるスペースはないし、周りの目が近いから、ゆったり遊ばせられず子供同士の衝突なんかでも周囲に気を遣って注意しなきゃ行けないし。勉強に関してもお受験させる家庭、そうじゃない家庭の派閥とかがあって...(以下省略)

どうなんでしょう。私の住んでいる所では東京とはちょっと違うけどアメリカでも似たような部分もある気がします。アメリカでは公立学校に関しては学区によって学校でのプログラムの充実さが全然異なり、(日本に住んでる人は理解できないかもしれないけど、不動産だって良い学区と悪い学区でかなり左右されるのです!)『良い学区』には勿論教育熱心な親が集まるわけだけど、つい最近生まれたばかりの子供の大学進路の事を早速考えていたり、子供同士の問題でもすぐに親が仲裁したり、親同士のライバル意識とか、必要のない"Headache"(頭痛)も色々伴うものだし...

一方で、子供を遊ばせるスペースは、東京には考えられないほどある、と断言できます。子供だけでなく、野生動物もウジャウジャいるような場所だからね。(笑)でも今日改めて気づいたのだけど、スペースはあっても冬がなっが〜いので、なかなか外で遊ばせる事ができないのです。カナダ人のお友達なんかは、雪なんかに慣れっこで、雪が降る度に子供と雪かきしたりソリで遊ばせたりしてるけど、私は寒いの苦手なので家で子供と何か一緒に作ったりしてるのだけど、もうそろそろネタ切れです。早くいい加減に暖かくなってくれー!

それはいいとして、その東京に住んでるお友達からおススメされた育児書をここで紹介しておきますね。

この本、和訳された『間違えだらけの子育て--子育ての常識を変える10の最新ルール』という本も日本で出ているそうですが、私のお友達曰く、和訳の方はラジカルに書かれていて本来の意味合いよりキャッチコピー原稿っぽいので原著を読むように薦められたのですが。(っていうか和訳は手に入らないし。)

内容はこんな感じ。

はじめに 子育て法の多くは逆効果!
第1章 ほめられる子どもは伸びない
第2章 睡眠を削ってはいけない
第3章 触れ合いを増やしても、差別はなくならない
第4章 子どもは正直ではない
第5章 IQは生まれつきの能力ではない
第6章 きょうだい喧嘩を、叱るだけではいけない
第7章 親との対立は、絆を強めるため
第8章 頭より、自制心を鍛えよ
第9章 子どもの攻撃性はマイナス要因ではない
第10章 言葉を覚える早道を誤るな!
おわりに 大人の視点で子どもを見てはいけない

この本、「なるほどね〜」と何度も頷ける事がたくさん書いてあって、実は多くの親が子育てに関して、子供の為になると思ってやってる事が実は全く逆効果であったりする事を気づかせてくれる本でした。私がここで感想文を長々と書く事もできないので、是非興味がある人は読んでみてください!

ただ、最近色んな育児書やら記事を読んでいて、どれも同じような事を書いているなと思った共通点があるのです。それは何かというと、最近の子供は疲れている、という点。この前、息子が習っている空手の先生ともたまたま同じ事について話していたのだけど、最近の子供は習い事がとにかく多い!これは日本もアメリカも同じなのじゃないかしら?親は可愛い我が子の為に色々経験させてあげようと、水泳やらせて、音楽やらせて、テニスやらせて、スペイン語やらせて...と何個も習い事をさせるのだけど、色々読んでて気がついたのはそれは逆効果であるという事。子供があれもこれもやりたい、と言うまま全てやらせるハードスケジュールを組むと子供にとって精神的にも肉体的にもストレスをためてしまうわけです。そして学校の宿題をして、更に色んな習い事をすると、子供の大切な睡眠時間に影響するし、更に学力や体力にも影響していくわけですね。(そんな事も↑の本には実際の調査によって明らかになった事実を面白く書かれています。)

では子供にとって何が大切か、って親によってコントロールされた習い事の数よりも、やっぱり今しかない『自由な遊ぶ時間』みたいですね。

これはまさに私が理想とする『子供をのびのびと育てる』スタイルなのだけど、実際のところ口で言うのは簡単だけど実際にはそう簡単な事じゃないな、と思います。うちは今の所4歳の子に空手を習わせてるだけだけど、チームワークを必要とするサッカーや野球をやらせたいと思うし、水泳も泳げるようになるために習わすべきかしら?とか、算数はやっぱり得意な方がいいから公文をやらせようか、とか日本語の事を考えると補修校に通わせるべきか...とか親としてどれもこれもやらせるべきなのじゃないかと思ってしまいますもん。それに息子の周りにだって4歳の子はもう何個も習い事してる子だっているし、娘の周りでも1歳から音楽のクラスとか習っている子も沢山いるわけで、周りの影響というのもあるし。。。


まあ結局のところ、子育てに関する考えって千差万別だし、この本に書かれている事や私が言ってる事には同意出来ない人もたくさんいるでしょうね。ただ、子育ての考えに正しい正解というのはないわけだから、こういう考えもある、くらいにこの記事を読んで思って頂けたら幸いです。

最後に私が共感できた記事をいくつかリンクしておきます。

-子供の難関突破力は小学校就学前の遊ばせ方にあり

-「成長する考え方」と「成長出来ない考え方」→Nurture Shockでまさに触れている事がここでも書かれています。

-食事の大切さに関する本のレビュー。(これは以前に私も紹介した事があるけど、ここでも最近の子は習い事でハードスケジュール過ぎて、大事な食事について怠っているというような事が書かれています。)







  

にほんブログ村 子育てブログ 海外育児へ
     

にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ東部情報へ





4 件のコメント:

  1. いや、本当に育児って難しい!!!よかれと思ってやってることが実は本人たちの能力をつぶしてて逆効果だったり、色んな育児本みたいの見るたびにこれまでのやり方が間違ってなかったかどうか不安になってみたりそんなの繰り返しながらの試行錯誤だよね。Nurture Shockの目次、気になるところが多いわ!読書する時間、頑張ってつくろうかな。最近ぜっんぜん本読んでなくってー。

    習い事に関しては私もアメリカンのやり方には付いていけない。1~2つのことをじっくりやらせたいと思ってるわ。そしてフリー時間をどう過ごすかっていうのを自分で考えて欲しいからこっちの子達みたいに分刻みに親が色んな習い事に連れまわすっていうやり方は賛同できなーい。

    またこういった記事、興味があるのでシェアしていただけたら嬉しいわ。

    返信削除
    返信
    1. あまり育児書を読みすぎると混乱するけど、この本に書かれてる事はかなりmakes senseだと思ったよ。でも結構statistical factというのかしら、この結果が何パーセントで...っていう数字の部分は本を読んでない人にはウザいかも。笑 でも読む価値あるよ。

      習い事ね、アメリカすごいよね。ただ皆すぐ辞めちゃったりする場合が多いのも確かだよね。うちも1、2つを継続させたいな〜。

      削除
  2. その本早速ネットで買います!子育ては本当に難しそう。
    前にホンマでっか見てたら脳科学の先生が「子供にはピアノだけ習わせれば良い」って言ってたよ。脳の発達に一番いいのがピアノで頭も良くなるし、音感も備わって指先も器用になるらしいです!でもサッカーとか団体球技は友達作りに役立ちそうでいいですよね。

    返信削除
    返信
    1. くみちゃんは、読むのはもうちょっと先でいいんじゃない?笑 
      確かにピアノは良いかもね〜。私も高校生まで習っていたけど、今それが自分の役に立っているかは疑問だけど。

      削除