この本のタイトルにあるように、「(オモチャ)をお友達と貸してあげなくても大丈夫。有能で心優しい子供を育てるちょっと変わった方法」みたいな内容だったのですが。
講演を聞きながら書き留めておいた内容はこんな感じ:
*うちのKも小さい頃そうだったけど。自分の子供がオモチャを他のお友達に貸してあげない時、「xxちゃんにも貸してあげなさい!順番こね!」と親は強制的に自分の子供からオモチャを取り上げて他の子に譲るようにさせたりするけど、子供がオモチャを他の子に貸してあげられないのは、子供が夢中になって楽しんでいる、つまり想像力を伸ばす良い機会というわけで、無理矢理に親が他の子に譲ってあげたり、時間制で「あと2分ね。」というのは、それを妨げている事になる。自分の子供が何かに夢中になっている場合は無理に他の子に譲ろうとせず、子供が満足いくまで遊ばせてあげるのが好ましい。そしてもう十分遊んだという時に、「次は順番を待っているxxちゃんに貸してあげよう。オモチャ渡してあげられる?」という風に持っていけば、ほとんどの場合子供は喜んでオモチャを譲る事ができる。そして譲る事が出来た場合はその行為を誉め称える事がとても大切。
*子供が癇癪持ちを起こして、泣き叫んだり、何かを蹴り飛ばしたりする行為。こういう光景は誰もが目撃した事があるでしょう。公共の場で大声で泣きじゃくり、もう地べたに寝込んで足バタバタさせている子。こういう場合は「静かにしなさい。」や「泣くのやめなさい。」と静止するのでなく、「怒ってるんだね。じゃあ思いっきり泣いたら、怒りもどっかに飛んで行っちゃうよ!」といった感じで感情を発散させる事の方が好ましい。何故なら子供は私たち親のように、感情を言葉に表したり、抑えたりする能力が備わっていない為、彼らは足をジタバタさせたり、大声で泣いたり、と身体を使って感情を表現するしか出来ないから。
*子供に「ごめんなさい。」と謝る事を教えるには、「今xx君が泣いちゃったね、謝りなさい!」と言うのではなくて、親の自分が些細な事でも「あ、今ちょっとぶつかっちゃったね。痛い事したね。ごめんね。」と常に子供の見本になるように「ごめんね。」という事を習慣づければ自然と子供も身についていく。
*子供が幼稚園や小学校に進学するにあたって、親は焦ってABCを学ばせたりして準備をするけれど、学校の為の準備をするという行為は、実際に学校に行く、という行為からはかけ離れた事であるから、無理に学習をすすめるのでなく、子供にとって何が大切かというと、自由に遊ばせてあげる時間、スペース、それを支える親のサポート、である。学習能力というのは後からきちんとついてくるもので、逆に今子供が自由に遊ぶ事によって備わる 情緒や想像性はそうはいかない。
といった内容でした。実は今、他に読んでいる教育書が何冊かあって、彼女の↑本は読む暇なくて、お友達から講演会にも誘われた時も乗り気がしませんでした。でも行ってみると、なるほどな〜と思った部分もあったり、同意できない部分もあったり、他に読んでいる教育書とかぶっている部分(上に挙げた最後の部分)もあってやっぱり行って良かったなと思ったのでした。
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